南アフリカ代表おめでとうございます!

2019/11/04
ニュースカテゴリー:南部アフリカ情報

2019年ラグビーワールドカップの優勝者は南アフリカ!ニュージーランドと並ぶ、世界最多の三度目の優勝です。

トロフィーを持ち上げるコリシキャプテン
トロフィーを持ち上げるコリシキャプテン
※写真はラグビーワールドカップ公式ページより引用

決勝戦前、テレビで中継解説者の多くは決勝相手のイングランドが優位で優勝の可能性が高い事を語っていました。

前半戦は両者ともペナルティーキックのみでの得点でイングランド6-南ア12と若干南アがリードをしていたぐらいでした。が、後半戦は南アが2回トライを決めて得点を多く引き離し、最終的には12-32で圧倒的な南アの勝利。ここまでの差は想定外だったでしょう。イングランドはトライを決めることはできませんでした。

勝利に導いたのは何か。「運」だけでは無く、南アフリカ国民の情熱と国家への希望がプレーに反映されたと言われています。

ラグビーに秘められた民族融和の象徴

ラグビーは南アフリカで約120年の歴史を誇る国技ですが、長年「白人のスポーツ」とされていました。アパルトヘイトと呼ばれる人種隔離政策により、ラグビーワールドカップの出場は許されず、政策撤退間もない1995年に初めてマンデラ率いる国家になってからの大会では民族融和の象徴とされ、当時南アフリカで開催されたワールドカップで見事優勝まで上り詰めました。

当時は選手のほぼ全員が白人でしたが、次第に混血や黒人の選手が活躍する様になり、今年2019年のワールドカップでは初めて、南アフリカ全人口の約8割を占める黒人のキャプテン、コリシが誕生しています。これにより、今年の大会は普段より多くの情熱が国民より注がれています。

実際に、準決勝でウェールズに勝利した時のとある南アのショッピングセンターの様子。

半端ない喜びです!

暗い現状の中の国民への希望

決勝戦勝利後、エラスムス・コーチはインタビューで、南アの優勝の秘訣に付いて語った言葉が衝撃的でした。翻訳をまとめると:

「現在の南アフリカには暗い現実が沢山ある。高い失業率や、親族の誰かが殺人を犯される不安等の普段の生活のプレッシャー。ラグビーは、そのようなプレッシャーを忘れるものであり、離れるものでなければいけない。その中、ラグビーは国民に希望を与えるものであり、勝利のプレッシャーがありながらのプレーであってはいけない。

希望と言うのはツイッターやソーシャルメディアで絶唱する事では無く、バーベキューをしながら、良い試合をテレビで見て楽しむことだ。この80分間は唯一、お互いの宗教や政治的価値観の違いを見直し、普段納得しないことでも納得できる、恵まれた時間でもある。」

奥の深いコメントです。南アフリカでは平等社会になっているにも関わらず、格差や治安には多くの問題があり、政治腐敗による経済の低迷も。そのような厳しい環境で生きているからこそ、このラグビーへの国民の想いは一層強いものになり、選手の励ましになったことでしょう。

大統領自ら来日し試合前に代表団へ激励スピーチ

日本のメディアではハリー王子が来日した事は大きなニュースとなりましたが、あまり南アフリカのラマポーザ大統領の来日には触れませんでした。ハリー王子は試合を観戦するのみに留まりましたが、ラマポーザ大統領は、試合直前に選手の前で激励のスピーチをしました。「勝利」というよりも、「ベストを尽くしてくれ」というメッセージが強いものでした。

ホームレスも応援!

南アの大手メディア、News 24の記事(英語)に、ケープタウンのホームレスの人達がテレビの集まり、国旗を振りながら応援している姿があります。

参考記事: https://www.news24.com/SouthAfrica/News/cape-town-soup-kitchen-turned-into-bok-fan-lounge-for-homeless-20191102

単なるスポーツでは無いラグビー

南アフリカにとってただのスポーツでは無く、それ以上の意味を持つラグビー。今回の優勝で、国民の結束が強いものになったものだと考えられます。

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