大河シアンと豊かな部族文化の地アルナーチャル東部

  • ガロ族の伝統的な家屋
    ガロ族の伝統的な家屋

アルナーチャル東部はどんなところ?

東西に広いアルナーチャル・プラデーシュ州。密林や未開の地域が多く、「インドのアマゾン」とも呼ばれています。

同州東部は様々な言語が全く異なる民族性や宗教がモザイクの様に入り組みあっています。チベット仏教を信仰するメンバ族、神道に似た自然崇拝をするドニーポロを信仰するアディ族やガロ族、タイの北部から百年以上前に移住し昔ながらのタイ語を話し、上座部仏教を信仰するカムティ族を始め、何十もの部族が暮らします。

東部はチベットから流れるヤルツァンポ川が下流となって大河シアンをつくりあげ、命の源となります。このシアン川が更にブラーマプトラ川となり、アッサムやバングラデシュへ流れます。

旅のハイライトは、中国との国境に近い最奥のメチュカ村。ここはチベット文化圏となり、タワンと並びインドで最も旅客機が発着する空港から離れた場所の一つです。

まだ観光客が多くない地域だからこそ、昔から変わらずに生活をしている素朴な人々に出会う事ができます。

旅の計画

参考までにディブルガル空港(A)からメチュカ(D)まで約450kmです。

この地域の玄関口は空港があるアッサム州のディブルガル(A)です。上記すべて訪問するとかなり長いルートになるので、基本はパシガート(B)とメチュカ(D)を訪れるルートです。最短でディブルガル空港の発着で5泊は必要になります。

オプショナルとして、パシガート(B)からアディ族の心臓部でもある山奥のダムロ(E)に景色の良い大自然の中のエコなリゾートがあり、そこで1泊もしくは2泊滞在されるのがお薦めです。また、パシガートでは簡単なラフティングもお薦めします(難易度は低いです)。

更に、パシガート(B)から更に東へ、ミャンマーのヤンゴンとほぼ同じ経度にある極東部は細長いロングハウスに大家族で暮らすミシュミ族が住む地域(I)と、昔ながらのタイ語を話すカムティ族の暮らす地域(F)。チョンカム周辺(F)には、黄金の仏塔があります。また、乾季には支流にいくつも分かれるロヒット川は夕焼けには高台(H)から川を照らす景色を楽しむ事ができます。

日程に余裕があれば、アルナーチャル西部と組み合わせる事もお薦め致します。

弊社のツアーはすべて完全オーダーメイド型ですのでお客様のご希望に沿ったプランを作成させて頂きます。

お薦めの訪問時期

ベストシーズンはモンスーン(雨季)を除いた10月~3月です。4月頃から雨量は多くなり、6月~9月はかなり本降りで土砂崩れが頻繁に発生し、お薦めではありません。標高の高いメチュカの冬(12月~2月)は朝が氷点下になる事もあり、電力事情が良くないため寒さの対策が必要です。ロヒット川の夕焼けを眺めるには、雲が少ない11月~2月がお薦めです。

主な見どころ

海の様に広い夕焼けのブラーマプトラ川

ブラーマプトラ川
地図:A近郊

ディブルガルからパシガートへ移動する際、途中ボートで車ごと小型フェリーで移動しなければなりません。このブラーマプトラはロヒット川、シアン川等のディブルガル手前で合流し、巨大な川となります。 川幅はとても広く、対岸まで1時間かかる事も。

パシガート市内の色とりどりの野菜が並ぶ野菜市場

パシガート
地図:B

アルナーチャル・プラデーシュ州では州都イタナガルとナハラグンに次ぐ3番目に大きな街ですが、それでも人口わずか2.5万人程です。シアン川が流れており、乾季はエメラルドグリーンに輝きます。市内には竹や藁でできた伝統的な家屋が並びます。ここはまだ平野で、先が山岳地帯となります。

青く輝く乾季のシアン川

シアン川
地図:B

チベットから流れる川でブラーマプトラ川の源流となります。中国名はヤルツァンポです。パシガートまでは山間を流れますが、パシガートから平地になり、川幅は広くなっていきます。乾季(11月~3月)は通常濃いエメラルドグリーンに輝き、ラフティングもお楽しみ頂けます。


エメラルドグリーン色のシアン川の上にかかる竹だけできた吊り橋をあるく歩行者

シアン川に掛かる吊り橋
地図:B

シアン川には高さ数十メートル、長さは100メートル以上はある吊り橋がいくつかかかっています。ほとんどは足元が竹でできており、中には竹が一層だけの場所もあります。これらの橋はなんとバイクも通るから不思議です。足元の隙間からはグリーンのシアン川が流れているのが良く見えます。吊り橋はこの地域の観光名所でもあり、地元の人々は速足でためらいも無く橋を揺らしながら歩きます。

高床式の巨大な竹の家が集まるガロ族の集落

ガロ族の集落
地図:C

アロン付近に多く見られます。高床式の竹と藁でできた家が多く、他の部族と比べて特徴としては一軒あたりが大きく、外側が廊下になっている事です。村の通りに竹籠のごみ箱が至る所に設置されていたりと、清潔感のある場所もあります。彼らの多くはドニ―・ポロと呼ばれる太陽と月を信仰する人々で、こちらも日の丸に似た旗を掲げている民家が多くなっています。

霧がかかっている早朝のアロン(アーロ)

アロン(アーロ)
地図:C

標高約200mに位置する、アルナーチャル・プラデーシュ州では第4に大きな街ですが、人口は2万人弱です。普通の都会で伝統的な家屋等はあまり見かけませんが、この地域に暮らす人々の村のジオラマなどがある博物館や地元の野菜が売られている市場等が見所です。ここはパシガートからメチュカへ行く途中の中継地点として宿泊します。アロンはアーロとも呼ばれ、両方の呼び名が使われています。


滝壺付近でポーズをとる旅行者

シコ・ディド滝
地図:CとDの間

メチュカへの道沿いに、100メートル以上の落差があると思われる滝が現れます。山の上から崖沿いに勢い良く流れ、暖かければ滝壺で泳ぐ事もできます。観光客が滅多に来ない地域なので、場所を独占できるかもしれません。道中、樹木が熱帯雨林から針葉樹へ変化していくのが分かる道です。山の上になりますとボカール族の集落が増え、最終的にメチュカ付近からチベット系のメンバ族の地域となります。景色も良い、標高差も極端に無いルートです。

メチュカ村内から眺める村の全景と雪山

メチュカ
地図:D


標高約2,000mの谷間に栄えたチベット文化圏でメンバ族の集落です。道路が開通したのはここ数年ですが、昔からインド軍の空港(軍用機のみ)はあります。地元の言葉ではメンチュカと呼ばれており、メン=薬、チュ=川、カ=雪の意味があります。周辺はヒマラヤ山脈に囲まれており、独特な景色です。ここから先は中国との国境。「最果ての地」に来た感じがします。ここを流れる清流シヨーム川は乾季になると透明度がとても高くなります。

木造建築のサムテン・ヨンチャ僧院とストゥーパ

サムテン・ヨンチャ僧院
地図:D

メチュカから車で約30分程走った郊外にある、約400年前に建てられた村で一番古いニンマ派の仏教僧院です。小高い丘の上に建てられており、僧院の前から眺めるメチュカと周りを取り囲む山々の景色は抜群です。メチュカはここ数年で開発が進んでいますが、周辺の村々では昔ながらの釘を一本も使わない、木造の伝統家屋の家が並びます。


山々に囲まれた伝統的な竹とわらでできた家が集まるアディ族の集落

アディ族の集落
地図:E

シアン川周辺はアディ族が多く暮らす地域です。彼らの多くはドニ―・ポロと呼ばれる太陽と月の神を崇拝する宗教を信仰しており、村には多くの日の丸に似た白地に太陽を描いた旗を掲げています。多くは昔から変わらない伝統式の家に暮らしており、農家でほぼ自給自足に近い生活をしています。また、1月頃はこの地域で収穫されるオレンジが甘くて美味しいです。

竹でできた細いヤムネ川にかかる吊り橋

ヤムネ川にかかる吊り橋
地図:E

ヤムネ・アボール(リゾート)から山を徒歩で下りた所に竹でできた吊り橋があります(足元は、鉄のロープなので比較的安心です)。ただし、高さ長さもそこそこあり、かなりアドベンチャーです。周辺には集落が無く、米の段々畑となっており、地元の人々は川を渡る為の唯一の手段となります。吊り橋からの景色はかなり良く、下には清流が流れます。

大河シアンの透き通った水に浮かぶラフティングボートと山々

シアン川ラフティング
地図:B

リシケシュ近辺のガンジス川上流と並ぶ、インドでのラフティングで有名な川です。特にシアン川は水も綺麗で真冬でも日中は暖かい事と、観光地化されていない事で広大な川を独占できます。パシガート付近のラフティングは平野が始まり、川幅がかなり広くなっていきます。途中、自然保護区の中を通ったり、静寂な雰囲気をお楽しみ頂ける、お薦めのアクティビティーです。


テズの伝統的なロングハウスの内部

テズ
地図:I

ロヒット県の行政都市で、人口は2万弱。アルナーチャルでは珍しく平地の街です。この地域は高床式の細長い家が特徴で、ミシュミ族が暮らします。毎年1月~2月には様々なお祭りが開催され、特に最大級は2月15日のタムラドゥ・プージャです。ハワ峠への起点となり、郊外にはチベット人の住居地もあります。

夕焼けのハワ峠から眺めるロヒット川の支流

ハワ峠
地図:H

標高約1,500メートル、インド最東端のアンジョーという地域へ結ぶ道沿いに位置する峠です。この地点で既にミャンマーのヤンゴンよりも東に位置します。いくつかの支流として流れるロヒット川の景色が見渡せ、晴れていれば夕日がこれらの支流を照らし、輝きます。インドで最も美しい夕日が見えるスポットとされています。

エメラルドグリーンに輝くロヒット川と周りを山に囲まれたパルシュラム・クンド

パルシュラム・クンド
地図:G

ロヒット川沿いにある、ヒンドゥー教の聖地です。伝説によると、ヴィシュヌ神の化身、パラシュラーマは自分の持っている斧で母親を殺害してしまい、その後斧が手にくっついて取れなくなったので数々の寺院を訪れ贖いを試みますが、最後にこのロヒット川に沐浴した時にやっと取れました。それ以降、ここは罪の償いの場所として、毎年1月15日前後はインド中から巡礼者が集まります。ヒマラヤが始まる地点でもあります。


チョンカム村にある金色に輝くチョンカム・パゴダ

チョンカム
地図:F

カムティ族の文化の中心地で、透明な小川がいくつか流れ、その中に古い寺院が点在します。カムティの王族の子孫もこちらに住んでいます。見所はチョンカム・パゴダとアンポン寺院です。静寂で時間がゆっくり流れ、一昔前のタイの田舎の雰囲気が漂います。人口はわずか500人たらずととても小さな村です。

落ち着いた内装のアンポン寺院内部

アンポン寺院
地図:F

この地域で一番古い寺院だとされています。複数の小川が合流する三角地帯に建てられたこの寺院は国道から奥に入り、周辺はとても静かで川のせせらぎの音がとても癒しになります。寺院には本堂と小さなパゴダがあります。タイの援助によって建てられた部分も多いです。寺院の外には巨大なマンゴーの木があり、何百年のも歳月を経て育ったものとされています。

ライトアップされ金色に輝く夜のゴールデンパゴダ

ゴールデンパゴダ
地図:F

ナムサイとチョンカム村の間に位置する、2010年にできたばかりの新しい僧院です。現地の言葉でポイ・ルー・コンムー・カームと呼ばれています。300人のミャンマー人によって6年の歳月を掛けて建設され、北東インドでは最も大きい上座部仏教寺院です。とても広い敷地があり、本堂には黄金の仏陀の像が、そして奥には竹でできた仏陀の像があります。

アルナーチャル東部旅行の参考日程

パシガートとメチュカを訪れるプラン(6泊7日;ディブルガル空港発~ディブルガル空港着)

行程【宿泊地】
1ディブルガル空港到着後、専用車と小型フェリーにてパシガート郊外にある川沿いのエコリゾートへ。
【パシガート泊】
2専用車にてアロンへ。途中、シアン川にかかる「恐怖の吊り橋」やガロ族の村を訪問します。
【アロン泊】
3メチュカへ移動。途中、シコ・ディド滝の前を通ります。メチュカ到着後、村内を散策
【メチュカ泊】
4サムテン・ヨンチャ僧院と伝統式の家屋が残る周辺の村を散策。
【メチュカ泊】
5アロンへ移動。
【アロン泊】
6パシガートへ移動。到着後、ご希望でしたらラフティングをアレンジ致します。もしくは、川沿いのエコリゾートでのんびりお過ごし下さい。
【パシガート泊】
7専用車と小型フェリーにてディブルガル空港へ。

山岳エコリゾートがあるダムロを追加(+2泊3日;パシガート発~パシガート着)

行程【宿泊地】
1専用車にてパシガートからダムロへ向けて移動。途中、アディ族の集落を散策します。
【ダムロ泊】
2ヤムネ川にかかる吊り橋までハイキングします。その後、パシガートへ。
【パシガート泊】

③ミシュミ族とカムティ族が暮らす極東部の追加(+2泊3日;パシガート発~ディブルガル空港着)

行程【宿泊地】
1パシガートより専用車にてテズへ向けて移動。途中、ミシュミ族の集落ハワ峠に寄ります。晴れていれば黄金に照らすロヒット川をお楽しみ下さい。
【テズ泊】
2パラシュラム・クンドを経由し、カムティ族の暮らすチョンカム村へ。チョンカム・パゴダアンポン寺院ゴールデン・パゴダ見学。
【テンガパーニ泊(チョンカム郊外)】
3ディブルガル空港へ向けて移動。途中、ナムサイ・パゴダ見学。

現地のお薦めホテル

アボールカントリー・リバーキャンプ(パシガート)

パシガート郊外の森の中にあるエコリゾートです。客室、リビングルームの他に2階には景色を見渡せるラウンジもあり、アットホームなロッジです。庭で栽培されている有機野菜を使った料理は胃に優しく、牧で調理されています。近くにはシアン川が流れており、川のせせらぎを聞きながらのんびりできます。お部屋は広く、バスルームには湯沸かし器も設置されているのでお湯もご利用頂けます。


ホテル・ウェスト(アロン)

アロンでは一番設備の整ったホテルですが、質素ではあります。最低限の設備はあり、お湯もご利用頂けます。


ホームステイ(メチュカ)

ホームステイと言っても、ゲストルームがいくつかあり、ゲストハウスの様です。バスルームには洋式トイレと湯沸かし器もあります(停電時は使用不可)。ただし、真冬のお部屋はとても寒く、朝は氷点下の寒さになりますので防寒対策が必要です。食事は家族と一緒にリビングルームの薪ストーブの前を囲みながら食事をします。


ヤムネ・アボール・エコロッジ

その名の通り、周りには民家は一軒も無い、大自然の山の中にある竹でできたコッテージスタイルの部屋が数室あります。谷を見下ろせるバルコニーからの眺めは最高です。水道水は近くの湧水を直接引いています。野菜は自家栽培。ヘルシーなお食事もお楽しみ頂けます。夜は晴れていれば満天の星空。電気は自家発電で、数時間だけ利用する事が可能です。標高が800m弱程あり、冬の朝晩は5℃前後まで下がる事があります。

現地の飲食事情

基本的に朝食と夕食はご滞在先の宿でお召し上がり頂きます。朝食はオムレツとトーストなどシンプルな洋風か、インド料理でジャガイモ等の野菜が入ったお好み焼きの様なパラーターが一般的です。ただし、朝の出発が早い場合には朝食ボックスを宿から用意させて頂くか、途中のドライブインにて簡単なインドスタイルの温かいプーリー(揚げパン)やカレー等をお召し上がり頂きます。

昼食に関しましては途中のドライブインへご案内致しますが、アルナーチャルでは掘立小屋みたいな簡素な食堂となる場合があります。地元の方々も多く利用するので衛生状態は悪くありません。

尚、このツアーでは最低1回は、ホテルや食堂では召し上がれない、伝統的な地元の家庭料理をお楽しみ頂ける機会を設けさせて頂きます。

現地のガイド、道路事情とトイレ事情

地元に精通している案内人が必須のため、英語ガイドのみのご案内となります。日本語を話すガイドはデリーから派遣する事が可能ですが、その際、日本語ガイドと現地英語ガイドの2名がご案内させて頂きます。

アッサム州では比較的快適な国道が敷かれていますが、アルナーチャル州は舗装状況は良い所と悪い所に分かれます。大部分はあまり良いとは言えません。凸凹の箇所も多く、車に座っているだけでも疲れる覚悟が必要です。この旅行では四駆をご手配致します。

トイレは2~3時間のドライブの内一度はご案内が可能になり、ドライブインでの和式に似た現地式になります。ティッシュは常備されていないので常に携帯が必要です。

注意事項とお問い合わせ方法

<料金に付きまして>
頻繁的な現地の物価上昇のため料金が変動的である事と、弊社のご旅行はすべてオーダーメイドのため、実際にご希望される時期と日程やルートをお知らせ頂いた上、お見積りをさせて頂きます。

<入境許可証に付きまして>
アルナーチャル・プラデーシュ州を旅行される際には Protected Area Permit と呼ばれる入境許可証が必要になります。これは、アルナーチャル政府に認可された旅行会社のみにて取得が可能であり、弊社で代行手続きをさせて頂きます。取得の際には、弊社までEメールにて、パスポートの表ページのコピーとビザページのコピーを送付頂きます。

<アルナーチャルの宿に付きまして>
一般的にホテルの設備がとても簡素です。停電も頻繁にあり、メチュカの真冬は朝が氷点下になる事もあり、かなり寒くなります。

<その他注意事項>
山道のため土砂崩れなどが頻繁に起ります。万が一土砂崩れなどが発生され観光に影響が出た場合は、余儀無く予定変更の場合がございます事を予めご了承下さい。

<お問い合わせ方法>
お気軽に ej@h2travels.com までお問い合わせ下さい。その他のお問い合わせ方法はお手数ですが、こちらをご参照下さい(新しいタブに開きます)。

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