ヒマラヤの迫力を楽しめるダージリンとシッキム

  • サンダクプーのパノラマ風景
    サンダクプーのパノラマ風景

ダージリンとシッキムはどんなところ?

紅茶で有名なダージリン。ここは植民地時代にイギリスが避暑地として開発し、茶畑を設け、発展しました。下界から線路が敷かれた世界遺産のダージリン・ヒマラヤ鉄道は既に1800年代後半には完成しています。今でもイギリス時代の建物が残り、風情があります。

対するシッキムは1975年まで独立した王国でインドと併合をしました。北は中国、東はブータン、西はネパールに囲まれた地です。チベット文化の影響が強く、今でも沢山の古い仏教僧院があります。今ではインドで最も環境に優しいエコな州として州内で生産されている野菜や果物はすべてオーガニックと宣言されました。小さな州ではありますが、西部はシッキム文化発祥の地として素朴でのんびりしており、北部は険しいヒマラヤ山脈の谷間を走り抜ける事ができ、絶景を楽しめます。特に春の北シッキムのラチュン谷では色々な種類のツツジが咲き乱れます。

ダージリンやシッキムを訪れるなら是非とも世界で3番目に高い山、カンチェンジュンガ山のパノラマ景色を体験される事です。天空に浮かび上がるようなこの山は、東西に長いヒマラヤ山脈で最も景観の良い場所とされています。特に、ダージリンの近辺に位置するサンダクプーは、世界で一番高い5つの山の内エベレストを含む4つが見渡せる唯一の場所です。

旅の計画

ダージリンとシッキムの地図

※参考までに、バグドグラ空港(J)からゼロポイント(G)までガントック(E)を経由して約300㎞です。

最寄りの空の玄関口は平地にあるバグドグラ空港(J)です。インド各地からフライトが就航し、ブータンのドルック航空もパロとバンコクの間の中継地として両都市へ運航しています。

2018年にシッキム州唯一の空港がガントック(E)郊外のパキョンに開港しましたが、現時点では定期便が就航していません。

当プランでは、ダージリン(D)とその周辺、そしてシッキム州の主要な見どころをすべて記載しています。険しい山岳地帯で移動に大変時間が掛かるため、すべてを周ると現地滞在は10日以上になります。ご希望に合わせ、日程を調整・再提案をさせて頂きます。

サンダクプー(C)では、宿泊は簡素な山小屋のみです。電気は自家発電で水道はありませんが、バケツにお湯をご用意する事は可能です。絶景をお楽しみ頂くにはここでの宿泊をお薦めしますが、ダージリンから日帰りでご訪問する事も可能です(長時間悪路でのドライブのためかなり疲労します)。

シッキム州(H~G)は現地人以外皆Inner Line Permitと呼ばれる訪問許可証が必要です。こちらは州境や空港のあるシリグリ、もしくはダージリンですぐに発行してくれます。

尚、北シッキム(F~G)に付きましては更に別の訪問許可証、Protected Area Permitが必要になります。こちらはガントックに滞在中に、ご手配致します。ご希望の際は、最低2名様の参加が条件となります。尚、公用・外交旅券をお持ちの場合は現地で許可が下りず、ご自身でデリーにある内務省(Ministry of Home Affairs)もしくは外務省(Minister of External Affairs)にて取得される必要があります。

ダージリン、シッキム共に山岳地帯の道はかなりの蛇行するので、車酔いをされやすい方は注意が必要です。

お薦めの訪問時期

もしヒマラヤ山脈を望むには晴天率が高い、10月後半~1月前半がお薦めです。ダージリン(標高約2,000m)は朝晩は0℃近くまで下がる事もありますが、日中は晴れていれば気持ちの良い暖かさです。標高の高い、ダージリン郊外サンダクプー(標高約3,700m)は10月後半~12月前半がベストです。また、北シッキムは最奥のゼロポイント(標高約4,800m)へ続く道は早くて12月上旬頃より数か月間、積雪によって閉鎖されます。

北シッキムは春の4月~5月は辺り一面がピンク、赤、紫等様々な色をしたツツジが咲きます。北シッキムを訪問されるならこの時期はお薦めですが、ダージリン辺りは霞みや雲が掛かりやすく、ヒマラヤ山脈の展望を望むには厳しいです。

雨季は4月~10月前半です。特にモンスーン時期である6月~8月は降水量が非常に多く、ほぼ一日中降っています。ヒマラヤ山脈の展望はほぼ望めません。また、雨によって土砂崩れも頻繁に起こるのでこの時期の訪問はお薦めしません。9月に入るとモンスーンの活動は大分和らぎます。

主な見どころ

ダージリンとサンダクプー

イギリス植民地時代の建物を多く残す坂の多いダージリン

ダージリン
地図:D

標高約2,000mの山頂に位置し、数ある場所の中で最もヒマラヤ山脈が美しく望める街として知られています。1780年までは、シッキム王国の一部だったため、現在でも多くの仏教僧院が存在します。それ以来、ネパールのグルカによって支配を受け、1800年代には涼しい気候に魅力を引いたイギリスがこの地に紅茶農園を造りました。それが、現在では世界的に有名な紅茶の産地として知られるようになりました。

早朝のタイガーヒルから眺める朝焼けのカンチェンジュンガ山

タイガーヒル
地図:D

標高2,590mに位置する山頂の展望台からは、ダージリン周辺で最もカンチェンジュンガ山(標高8586メートル)が綺麗に見えるポイントの一つです。スケールが大きく、迫力のある雪山の美しさには息を呑みます。朝日に照らされるカンチェンジュンガ山は色鮮やかになり、遠く西の方ではエベレストやマカルーも姿を現します。朝日の時間は観光客で溢れていますが、ここから眺める日の出は思い出となるでしょう。

カラフルな建物のサキャ・グル・ゴンパの外観

サキャ・グル・ゴンパ
地図:D

ダージリンで唯一のサキャ派の仏教寺院です。毎朝7時頃まで僧侶がお経を唱えており、本堂の横には僧侶の宿坊があります。内部にはチベット仏教の聖者、パドマ・サンババの像と、横には千体仏があります。道路からは橋を渡り、少し丘を上がりますが、周辺は生活感のある家屋が並び、風情があります。晴れていれば、宿坊方面からカンチェンジュンガ山が見渡せます。


ダージリン駅付近で点検チェックが行われている世界遺産ダージリン・ヒマラヤ鉄道

<世界遺産>ダージリン・ヒマラヤ鉄道
地図:D

最初の運転は1881年と、120年以上の歴史がある鉄道です。1999年に世界遺産の登録がされ、小さなレールの上を走る事から通称トイトレインと呼ばれています。本来ですと平地のニュージャルパイグリ駅から1日かけて登りますが、最近は雨期による土砂崩れ等により全線運行しない事が多々あります。観光ルートとしてはダージリン・グーム間がよくご利用され、景色がお楽しみいただけます。幹線道路と並行して走っており、晴れていればカンチェンジュンガが見渡せます。

ハッピー・バレー・ティー・エステート内で稼働中の紅茶精製現場

ハッピー・バレー・ティー・エステート
地図:D

ダージリン市内に一番近い紅茶農園です、4月から11月のお茶積みの季節にはカラフルな衣装を着た女性達がお茶積みをしています。工場もあり、紅茶がどの様に精製されるか見学ができます。紅茶の売店もあり、ここで紅茶のほとんどは海外へ輸出されるため、インドではここでしか購入できないお茶しか販売していません。海外ではロンドンにある高級デパートのハロッズや、日本の三越デパートへ卸されています。ちなみにこちらの紅茶はJAS規格を合格しています。

チベット難民自立支援センターで織物をしている女性

チベット難民自立支援センター
地図:D

1959年にチベット難民の生活の場として建てられました。ここでは自分達が自立できるために、手工芸作業場となっており、ゴンパ(僧院)や学校もあります。こちらの売店では難民センターで作った木工品や金属細工などのチベットの民芸品が販売されており、特に必見は絨毯です。絨毯工場では女性がカラフルな生地を織っている姿が伺えます。


ヒマラヤ登山学院の入口に掲げられているロゴ

ヒマラヤ登山学校
地図:D

チケット売り場から動物園内を歩いて真っ直ぐ向かいますと、ヒマラヤ登山学校があります。1953年にヒラリーとテンジンがエベレスト山の初登頂をなしとげた記念として、翌年の1954年に当時のネルー首相によって創立されました。登山学校の横にはヒマラヤ博物館があり、登山に必要な装備具やヒマラヤ地域に住む民族や衣装、テンジンが使用した道具などが展示されています。

色彩豊かなマハカーラ寺院の入口

マハカーラ寺院
地図:D

ヒンドゥー教と仏教両方の聖地となっています。その昔、ここにはドルジェ・リン僧院が建てられており、現在の「ダージリン」の名前の由来ともなっています。その後、ヒンドゥー教の寺院が建てられるようになり、ヒンドゥー教と仏教が融合した、インドでも珍しい寺院です。特に面白いのは、ヒンドゥー教の神様(カーリー又は大黒天)の前で、仏教の僧侶がお経を唱えており他ではあまり見かけない様な光景です。

ダージリンバザールの露天で焼きそばを調理する女性

ダージリンバザール
地図:D

ダージリンのバザールは賑やか!紅茶の葉からヤクのチーズなど、平地では見れないようなものが売られています。地元住民が多く集まり、ネパール系、インド系、チベット系など様々な文化が観察できます。ダージリンの名物料理と言えばモモ(蒸し餃子)!露店では、屋台が並び、モモを摘まみながら散策するのも楽しいでしょう。


尾根伝いに道路が走るシンガリーラ国立公園

シンガリーラ国立公園
地図:B~C区間

ネパールと国境の尾根伝いに広がる国立公園です。尾根自体が両国の国境になっているため、道路の位置によってインド側とネパール側で交互します。ネパール側のビザは必要ありません。マネバンジャンからサンダクプーまで約30㎞の距離にはかなりの悪路で移動するか、3~4日かけてトレッキングする事も可能です。途中には村も数箇所あり、簡易な宿泊施設や食堂があります。晴れていればカンチェンジュンガが見え、絶景です。4月にはツツジが咲き、見頃です。

サンダクプーのネパールから眺めるインド側とヒマラヤ山脈の景色

サンダクプー
地図:C

西ベンガル州最高峰のサンダクプーです。標高は3,680mと富士山の山頂と同じぐらいの高さにあり、数件のゲストハウスと民家が並びます。晴れている日にはヒマラヤ山脈に昇る朝日と沈む夕日の両方が楽しめる唯一の場所でもあります。また、世界で一番高い山5つの内4つが見渡せる唯一の場所です。春と秋にはトレッカーが多く、サンダクプーより更に北に進みファルートと呼ばれる場所を目指す旅行者もおられます。ヒマラヤ山脈が見える展望台としては最高の場所です。

シンガリーラ国立公園内の悪路に強いビンテージのランドローバー

ビンテージのランドローバー
地図:B~C区間

サンダクプーへ向かう際、一度シンガリーラ国立公園入口のマネバンジャンでビンテージのランドローバーに乗り換えなければなりません。タクシー協会が40台程の1950~60年代のランドローバーを保有しており、アジア最大です。未だ現役で、かなりボロボロではありますがサンダクプーまでの悪路の道を頑張って走行してくれます。たった30㎞の距離ですが、5時間程かかり、乗っているだけでもかなり疲れますので体力が必要です。


シッキム

川の色が異なるティースタ川とランギット川が合流する地点

ティースタ川
地図:E~J区間

シッキム北部の氷河を源流とした川でシッキムへご旅行の際に必ずは平行して通ります。シッキム州とウェスト・ベンガル州の州境にもなっており、検問のムッリ(南・西シッキムの玄関口)、そしてランポー(北・東シッキムの玄関口)はこの川沿いです。北シッキムへ行く際もこの川沿いを走り、亜熱帯の植物と万年雪を抱くヒマラヤの高峰とのコントラストが絵になります。

ガントックの賑わう歩行者天国、MGロードの夜

ガントック
地図:E

標高約1,400~1,800mの山の尾根に位置する、坂の多いシッキム州の州都です。夏でも涼しく、また冬も氷点下にはならないので、気候に恵まれています。町は整備され、ゴミもあまり落ちていなく、人々も穏やかです。晴れている日はカンチェンジュンガ山も見渡せます。人々の多くはネパール系か昔から暮らすチベット系です。インド政府が発展に力を入れているせいか、人々にどこか余裕が見えます。

ルムテック・ゴンパの正面入口から眺める全景

ルムテック・ゴンパ
地図:E

シッキムで最も有名なゴンパです。中国で文化大革命が起きた際、チベットで一部破壊されたツュルフ僧院を建て直すためにここルムテックで1961年から1966年の間にレプリカとして造られました。カルマパを信仰するカギュ派の寺院ですが、現在では17世カルマパについて意見が分かれており、シッキムでは珍しく警察による警備がされています。ルムテックへ行く途中、ガントックの町並みが見渡せます。


リンドゥム・ゴンパの正面入口から眺める全景と緑豊かな背後の山

リンドゥム・ゴンパ
地図:E

1998年に建てられた比較的新しいゴンパですが、ルムテック・ゴンパよりこちらの方が迫力があり、森の中に建てられたために周辺は緑が豊かです。本堂内部にはサキャムニと呼ばれる仏陀、リンポチェ、16世カルマパの像があります。

ナムギャル・チベット学研究所の白と赤基調の建物外観

ナムギャル・チベット学研究所
地図:E

1958年に建てられ、チベット文化と仏教を研究する目的で建てられました。この研究所に隣接している博物館は必見です。館内には様々なタンカと呼ばれる仏教に関する人物や曼荼羅などを題材にした掛軸や、人骨から作られた儀式に使われる道具、チベットが独立国だった時代の紙幣、コインなど、見ごたえがあります。ダライ・ラマも、この研究所の設立に深く関わっています。

ド・ドゥルル・チョルテンのマニ車を回す僧侶

ド・ドゥルル・チョルテン
地図:E

ナムギャル・チベット研究所から丘を登った場所に位置するチベット風の仏塔です。108のマニ車が並び、ニンマ派の最高指導者であるトゥルイシ・リンポチェによって建てられました。仏塔の周りには僧侶の住居があり、どこか風情のある場所です。


エンチェイ・ゴンパの建物外観

エンチェイ・ゴンパ
地図:E

1909年に造られたガントック最古の僧院です。ニンマ派の寺院であり、伝説によると空中浮遊ができる僧侶、ラマ・ドゥロプトップ・カルポによって建てられ、南シッキムにあるマエナム・ヒルからこの地に飛行して瞑想できる場所を造られたそうです。現在は僧院となっており、現在でも約90人の僧侶が暮らしています。丘の上に位置するため、ここからガントックの町並みが見渡せます。

タシ・ビューポイントから眺める雲が掛かった山々と緑豊かなガントックの街並み

タシ・ビューポイント
地図:E

ガントック付近の山頂にはいくつかのビュー・ポイント(景色が見渡せる展望台)がありますか、その中で最も景色の良いと言われているのがここタシ・ビューポイントです。晴れている日にはカンチェンジュンガ山が望め、反対側には中国との国境地帯に聳え立つ雪山が望めます。シッキムの村々なども観察ができ、のどかな地方の景色が楽しめます。

3人のレプチャとブティア族が平和を誓いあっている場面が銅像になっているカビ・ロンツォック

カビ・ロンツォック
地図:E付近

北シッキムに入って一番最初の見所です。シッキムには昔からレプチャ族と呼ばれる民族が住んでおり、13世紀にチベットからチベット系のブティア族がシッキムに入ってから2つの民族間で戦争が起きました。そして、同じ13世紀にお互いの民族がこの場所で平和条約を結び、シッキムを流れるランギット川の水とカンチェンジュンガ山が消えるまで、永遠に同胞である事を誓い合いました。


北シッキムの仏教僧院群の中で最も風情があるラブラン・ゴンパの入口

北シッキムの仏教僧院群
地図:E付近

ラチュンまでの間に、3つの古い僧院があります。まずは1721年に建てられたシッキムで最も古いゴンパの一つで、ニンマ派のフェンソン・ゴンパ。次に、1740年に建てられたカギュ派の僧院、フォドン・ゴンパ。本堂には壁画が描かれ、大きなカルマパ9世の像が祭られています。そして、この3つの中で最も美しく風情のあるラブラン・ゴンパ。1884年に建てられ、八角形の形をしています。内部には1000のパドマ・サンババが描かれています。

崖の上から道路に向けて直角に流れ落ちる北シッキムの滝の一つ、ビーム・ナラ・フォール

北シッキムの滝
地図:E~F区間

フェンソン・ゴンパを過ぎた後、滝が現れ始めます。まずはセブン・シスターズ・フォールと呼ばれる小さ目の滝。次は、険しいラチュン谷に入り、ラチュンの13㎞程手前に位置する、ビーム・ナラ・フォールです。真上は標高5,000m級のヒマラヤで正に垂直の断崖絶壁から勢いよく流れ落ちます。地元ではインドの映画俳優がここでロケをしたことに因んでアミターブ・バッチャン・フォールと呼ばれています。

切り立った山々に囲まれたラチュンの村

ラチュン
地図:F

ラチュン谷最大の集落で、更にその北の高い標高にあるユムタン谷へ向かう拠点です。標高約2,700mに位置し、冬は辺り一面雪で覆われます。ラチュンの前に聳え立つのは高さ2,500mの絶壁。崖からはいたるところで滝が流れます。ここを訪れたイギリス人の探検家、ジョセフ・フーカーが1855年にラチュンはシッキムで一番美しい村と絶賛しました。ユムタン谷入口までは約10キロの距離です。


ラチュン・ゴンパの裏から眺める建物外観

ラチュン・ゴンパ
地図:F

1880年に建てられた僧院です。内部には当時のまま保存されている壁画が描かれ、入口両サイドには大きなマニ車があります。ゴンパの敷地内には様々な植物が植えており、また小高い丘の上に建てられているためラチュンの景色が見渡せます。

ユムタン谷の道路、ジープと雪山のバックグランド

ユムタン谷
地図:F~Gの間

シッキムで最も迫力のある自然が体験できるところです。ラチュンを離れて標高3,000m付近から始まるこの渓谷は、険しい山岳地帯となり雪山と森林が境となる場所です。春には何十種類ものツツジが咲きます。ラチュン川を上流に走行するにつれ、標高は序所に上がっていき、一番先にある標高約4,800mの地点の通称ゼロ・ポイントまで行けます。

のどかな水牛がいるユクサムの村の景色

ユクサム
地図:H

標高約1,800mに位置するシッキムの王朝発祥の地であり、1642年に築いた最初の都です。チベット系であるブティア族の聖地でもあり、現在は人口4,000人程の森に囲まれた落ち着いた集落になっています。王朝の最初の戴冠式が行われたノルブガン・チョルテンカトック湖が主な見どころですが、昔ながらの生活スタイルが残る村を散策するのも魅力です。


ドゥブディー・ゴンパの外観

ドゥブディー・ゴンパ
地図:H

標高約2,100mの山の中に位置する、シッキム最初のナムギャル王朝時代に建てられた、最古の僧院です。1701年に建てられ、ニンマ派の寺院となっています。この僧院は車から降りて少し歩いて山を登りますが、神聖な雰囲気があります。

ケチョパリ湖の全景

ケチョパリ湖
地図:H

シッキム州仏教巡礼地の一つであるこの湖は「願いが叶う湖」とされています。伝説によるとチベット密教の祖であるパドマサンババがここを訪れてこの地を祝福された様です。山々に囲まれた静寂の湖はどこか心を癒されます。この湖はヒンドゥー教徒にとっても聖地になっています。

ペリン市街から眺めるヒマラヤ山脈と市内の建物

ペリン
地図:I

標高約2,100mの尾根伝いに位置し、カンチェンジュンガ山を始めとするヒマラヤ山脈の展望が眺められる観光地です。カンチェンジュンガ山のほぼ麓に位置するため、ダージリンよりも更に近くにあり、晴れていれば迫力ある景観がお楽しみできます。


ペマヤンツェ・ゴンパの入口から本堂の中を眺める

ペマヤンツェ・ゴンパ
地図:I

シッキム全土にあるニンマ派寺院の本家であり、シッキムで最も有名な仏教僧院です。1705年に建てられたドゥブディー・ゴンパに並ぶ最も古い僧院でもあります。標高約2,100mの山頂に位置し、ここから眺めるカンチェンジュンガ山は数多くある展望台の中でも最も美しいとされている一つです。

霞の中に浮かび上がる綺麗に修復されたラブデンツェ遺跡の全景

ラブデンツェ遺跡
地図:I

ナムギャル王朝第2代目に首都をユクサムから移し、1670年から1814年までこの地に都として栄えました。グルカ兵の侵攻によって建物は殆どが破壊されましたが唯一残されているのがこの遺跡である宮殿と仏塔です。現在では政府によって整備と修復がされ、ここからカンチェンジュンガ山のパノラマを見渡せます。

田園風景が広がるデンタム谷の景色

デンタム谷
地図:I

ペリンから下がって標高約1,500mにある農村地帯の谷です。素朴な街や田園風景が残り、こちらに住む多くの住民はネパール系でユクサムやペリンとは雰囲気が異なります。滝やアジアで2番目に高い吊り橋であるシンショール橋、そしてスイスの技術によって地元で生産されているアルピン・チーズ工場等が見どころです。工場で生産されるチーズは美味しいです。


北シッキムで観られる春の花

4月中旬から5月上旬にかけて、ラチュン谷では様々な色のツツジ(しゃくなげ)や高山植物が咲きます。雪山とのコントラストが美しく、お薦めの時期です。おまけ:毛もじゃもじゃのウシ科であるヤクもこの辺りは多く生息します。

ダージリン・シッキム旅行の参考日程

上記記載の場所をすべて訪問されますとかなりの日数を要します。お時間に制限がある際には、特定地域を絞られて訪問される事をお薦め致します。

11泊12日;バグドグラ空港発~バグドグラ空港着

行程【宿泊地】
1バグドグラ空港に到着。専用車にてダージリンへ向けて移動。
【ダージリン泊】
2早朝:タイガーヒルへご案内。帰路、サキャ・グル・ゴンパにお立ち寄り。ホテルにて朝食後、世界遺産ダージリン・ヒマラヤ鉄道に50分程ご乗車。午後はホテルでお寛ぎ頂くかご興味があれば地元の村へご案内。
【ダージリン泊】
3午前:ハッピー・バレー・ティー・エステートチベット難民自立支援センター、そしてヒマラヤ登山学院内の博物館を訪問。午後はマハカーラ寺院バザールを散策。
【ダージリン泊】
4早朝:サンダクプーへ向けて出発。シンガリーラ国立公園内をジープでゆっくり移動。
午後:サンダクプー到着後、天気が良ければ尾根沿いを散策。晴れていればエベレスト山に沈む夕日をお楽しみ頂けます。
【サンダクプー泊】
5早朝:晴れていれば朝日を眺めにいきます。その後、ガントックへ移動。
【ガントック泊】
6ガントック周辺の観光へご案内:ルムテック・ゴンパリンドゥム・ゴンパナムギャル・チベット学研究所内博物館ド・ドゥルル・チョルテンエンチェイ・ゴンパを訪れます。
【ガントック泊】
7北シッキムのラチュンへ向けて移動。途中、タシ・ビューポイントカビ・ロンツォックフェンソン・ゴンパセブン・シスターズ・フォールズフォドン・ゴンパラブラン・ゴンパビーム・ナラ・フォールズ付近を通ります。
【ラチュン泊】
8ユムタン谷へ向けて移動。春にはツツジが多く咲く地域です。道路の開通状況次第により、ゼロ・ポイントまでご案内。ラチュンまで戻り、時間があればラチュン・ゴンパを見学。
【ラチュン泊】
9西シッキムのユクサムへ向けて移動。
【ユクサム泊】
10ユクサム観光へご案内:ドゥブディー・ゴンパノルブガン・チョルテン村散策ケチョパリ湖。ペリンへ移動し、ラブデンツェ遺跡を訪問。
【ペリン泊】
11早朝にペマヤンツェ僧院を訪問。その後、デンタム谷を訪問。シンショール橋アルピン・チーズ工場を訪問。ペリンに戻り、午後はホテルでごゆっくりお寛ぎ下さい。
【ペリン泊】
12バグドグラ空港へ向けて移動。午後のフライトで出発。

現地のお薦めホテル

ウィンダメア(ダージリン)
☆☆☆☆

「ウィンダメアに泊まらなければ、ダージリンの風情は完全には分からないでしょう。ダージリン・ティーと同じように、ウィンダメアはダージリンのオリジナルですから」~ダージリンへの誘い、より。

ダージリンと言えば、何と言ってもこのホテルの存在です。植民地時代から営業しているこの宿は、ダージリンの名所でもあり、ウィンダメア無しではダージリンが語れないとまで言われています。

ウィンダメアはダージリンの中心であるチョウラスタの小高い丘に、イギリス植民地時代の1880年代に建造されました。当初は紅茶農園でマネージャーとして働くイギリス人が、母国の雰囲気が味わえるために造られました。現在でもその風情は残り、敷地内に入るとまるでイギリスに来た様な気分をさせられます。ここには多くの著名人が宿泊されています。エベレスト山の征服者と呼ばれているエドムント・ヒラリーや、旧シッキム王国の皇太子はこのホテルの談話室でアメリカ人の女性と出会い、ここで婚約パーティーが行われました。

歴史を重視し、すべての部屋はできるだけ当時の雰囲気を出すためにセントラル・ヒーターなどはありません。その代りに、温風ヒーター、暖炉などはあり、寒い日の夜にはベッドに湯たんぽも入れてくれます。また、食事は美味しいと好評で、特にアフタヌーンティーで提供される自家製のスコーンやパン類は本格的です。夕食はキャンドルライトのみの明かりの中で、お召し上がり下さい。昔ながらの雰囲気が味わえるダージリンの中で最も歴史あるホテルです。

※ダージリンは年間を通して雨量の多い街ですが、雨が降っても地盤が固く谷へ流れるため、常に水不足に悩まされています。そのため、ウィンダメアの様なランクの高いホテルでも、全体的にバスルームの水・お湯の出があまり良くありません事をご了承下さい。


シェルパ・シャレー(サンダクプー)

サンダクプーで一番設備の整った宿です。簡素な山小屋ですが、清潔で各部屋はバス・トイレ付き。食堂と売店もあり、食事のメニューも僻地としては種類が豊富です。ネパール側に位置します。すべての客室は景色が良く、カンチェンジュンガ側か、その反対側の谷を見下ろす側があります。


ティーンタレー・リゾート(ルムテック;ガントック郊外)

ルムテック・ゴンパに近所に位置する、山岳リゾートです。ここでのポイントはすべてのお部屋にバルコニーが付いており、ガントックの街が見渡せます。そして、牛舎や野菜農園で自家栽培をしているため牛乳や野菜はすべてオーガニック。緑や花に囲まれ、田舎の体験もできる究極のエコリゾートです。ガントックからは車で約1時間の距離です。


エルギン・ノールキル(ガントック)
☆☆☆☆

ガントックで唯一のヘリテージホテルであり、シッキムがまだ王国だった時代の1932年にシッキム王国の要人のための迎賓館として建てられました。豪華な内装と広々としたゆったりとしたソファーが並ぶロビーはまるで自分がVIPになった様な気分にさせられます。レストランでは伝統的なシッキムの料理を楽しむ事ができます。市内中心部まで徒歩圏内で立地も良し。シッキムの王族気分を体験するのであればココがお薦めです。


ヤーラム・リゾート
☆☆☆☆

ラチュンで一番設備の整ったホテルです。ホテル内は暖房完備で暖かく、花の谷で知られるユムタン谷寄りに位置しています。大自然の中のリゾートです。


リンブー・ホームステイ(ユクサム)

ユクサムにある、緑に囲まれ、村の生活に触れ合う事のできる清潔なホームステイです。ここのポイントは何と言ってもレストランでは体験できない家庭料理!自家栽培のオーガニック野菜をたっぷり使った料理は味付けも優しく、ついつい沢山食べてしまいます。日本ではあまり見かけない野菜や果物もあります。客室はとてもシンプルです。


ザ・エルギン・マウント・パンディム(ペリン)
☆☆☆☆

ペリン近辺では一番設備の整ったホテルです。王国時代、ここは元々シッキム王族の別荘地として使われていました。ペマヤンツェ・ゴンパは隣にあり、敷地内から晴れている日にはカンチェンジュンガやヒマラヤ山脈の展望が望めます。また、ここではチェリー・ブランデーが有名です。是非一杯試される事をお薦めします。

現地の飲食事情

ダージリンやシッキムではインド料理と中華料理の間みたいな料理が庶民に食べられています。どんな地方の食堂でも大抵必ずあるのはモモ(蒸し餃子)、チョーミン(焼きそば)、そしてフライドライス(炒飯)です。

一般家庭では米が主食となり、付け合わせにダール(豆カレー)や各野菜の炒め物が必ず一緒に付きます。インドの平野地帯と比べて、香辛料はそれほど使われていませんが、唐辛子が効いている事はよくあります。土地柄、野菜の種類は豊富でよく葉物が食べられています。

デラックスホテルですと、洋風料理も提供されます。特にウィンダメアではそこそこ本格的なアフタヌーンティーとして自家製スコーンやベーカリーが楽しめます。

アルコールはシッキムは酒税が安く、インド産のビールやウィスキー等が他よりも安価で購入できます。地酒として、トゥンバと呼ばれる、雑穀からできた温かい濁り酒もよく飲まれています。竹のストローで飲みます。

チャイは平地と同様に飲まれていますが、チベット文化圏では塩の効いたバター茶も見かけます。

現地のガイド、道路事情とトイレ事情

ダージリンとシッキムでは、日本に短期間の留学経験がある日本語ガイドをご案内が可能です。日本語ガイドは現地に一名のみ案内のため、都合によっては手配ができない場合があり、その際は英語ガイドとなります。

道路事情はバグドグラ空港とガントックを結ぶ道は比較的整備されていますが、その他は凸凹している箇所があったり、雨季に発生した土砂崩れが完全に修復されていない箇所もあり、必ずしも良くなくスピードもあまり出ません。そのため、山岳地帯では距離が短くてもかなり時間に余裕をみる必要があります。

マネバンジャンからサンダクプーへ向かう道は悪路です。平均速度は時速10㎞も出ません。そのため、サンダクプーへ行かれる際にはかなり揺れますので、覚悟が必要です。

人口密度が比較的高いダージリンとシッキムではドライブインが多く、トイレ探しには特に問題がありません。ただし、北シッキムは数が限られます。

注意事項とお問い合わせ方法

<料金に付きまして>
頻繁的な現地の物価上昇のため料金が変動的である事と、弊社のご旅行はすべてオーダーメイドのため、実際にご希望される時期と日程やルートをお知らせ頂いた上、お見積りをさせて頂きます。

<お問い合わせ方法>
お気軽に ej@h2travels.com までお問い合わせ下さい。その他のお問い合わせ方法はお手数ですが、こちらをご参照下さい(新しいタブに開きます)。

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