シムラとクルの山岳リゾート巡りと世界遺産カルカ・シムラ鉄道

  • 森林地帯を走る世界遺産カルカ・シムラ鉄道
    森林地帯を走る世界遺産カルカ・シムラ鉄道

シムラとクル地方はどんな所?

イギリス植民地時代、灼熱のニューデリーから夏だけ首都をシムラに移転しました。標高約2,200mの山の上に位置し、栄えました。今でもイギリスの名残は強く、当時から存在する建物が多いです。中心地のザ・モールはインド最大の歩行者天国とも言われ、旅行者たちに賑わっています。平地から物資を運搬する最適な手段として、イギリスは鉄道を敷きました。山の中をくねくねとゆっくりと登り観光客に人気があります。

クル地方には森の中にエコでシンプルなリゾートがあり、大自然を体験するのに適しています。山の上から谷間を眺めたり、谷の中でせせらぎを聞きながらゆっくり過ごす事ができたりする個性的な宿が多くあります。周辺の村々は独特でまるでアニメで出てきそうな古い高層建造物があったり、素朴な人々の生活を肌で感じる事ができる地域です。

このプランでは、毎日2時間程の山登りが含まれています。場所によっては、高度差が急な箇所もあります。また、こちらでご案内のリゾートはワイルドフラワー・ホールを除き、エコでシンプルです。あくまで大自然をお楽しみ頂くための宿泊施設になります。

旅の計画

シムラとクル地方の地図

※参考までにカルカ駅(A)からグシャイニ(E)まで約270kmです。

世界遺産カルカ・シムラ鉄道は乗車にあたり、デリーから夜行列車でカルカ(A)まで行き、そこから山岳鉄道へお乗り換えとなります。観光客に大変人気であり、特にインドの夏休みにあたる5月~6月は4か月以上前に予約をしない限り非常に座席の確保が厳しいです。鉄道の代わりに、チャンディーガル空港(G)から車でご案内する事も可能です。

シムラ(B)より先、タネダール(C)、ショージャ(D)、グシャイニ(E)、マショーブラ(F)、そしてチャンディーガル空港(G)まではすべて専用車でのご案内となります。

お時間に余裕があれば、桃源郷キノールと1000年以上前の僧院残るスピティもお薦めです。途中のナールカンダ(C付近)まで、コースはかぶります。

お薦めの訪問時期

ベストシーズンは晴天日が多く、ヒマラヤ山脈が見えやすい10月~12月と4月です。ただし、4月はジャローリ峠(D付近)が積雪のため閉じられますので、すべて同一日程では周れません(グシャイニ、ショージャへは別ルートで行く事になります)。

モンスーンの7月~9月は雨が比較的降り、あまり山歩きには適していませんが、リゾートでのんびりする分には空気が澄み気持ちの良い時期でもあります。また、一番緑が豊かになり、リンゴが実り辺り収穫時期にあたります。

1月~3月は霧が張りやすく、大気が不安定になり高所では雪が降ります。寒い日が多いので、あまりこの時期の訪問はお薦めではありません。

5月~6月はデリー付近の学校が夏休みのため、多くのインド人観光客で賑わい、宿や列車の座席確保が大変厳しくなります。

主な見どころ

世界遺産カルカ・シムラ鉄道の列車内で出発を待つ乗客

<世界遺産>カルカ・シムラ鉄道
地図:A~Bの間

インドに3つある世界遺産に登録された山岳鉄道の一つです。1903年に建設されました。線路は通常よりも狭いため、通称トイ(おもちゃ)・トレインと呼ばれています。標高656mルのカルカ駅から標高2,076mのシムラ駅まで、96キロの距離を約5~6時間掛けて森の中を登ります。景色が植物の変化と共に変わり、飽きません。

シムラ駅付近から眺める8月のシムラの街並み

シムラ
地図:B

人口約15万人、標高約2,200mの山の頂に位置するヒマーチャル・プラデーシュ州の州都です。イギリス植民地時代は、インドの夏の首都でした。涼しい気候はイギリス人に好まれ、英国風が建物を数々建てられました。現在でも、その面影は強く残ります。ヘリテージ建物が綺麗に保存されており、コロニアル建築が並びます。

いつも歩行者で賑わうザ・モールとクライストチャーチ

ザ・モール
地図:B

インド最大の歩行者天国と言われ、全長は約1.5キロあります。この間、コロニアル建築のヘリテージの建物や、商店等、観光客と地元の人々で賑わっています。目玉は1857年に建てられたクライスト・チャーチと呼ばれる、北インドで2番目に古い教会です。車が走っていない歩道は空気がよく、観光客で賑わっています。


下から見上げるジャク寺院のシンボルでもある赤色のハヌマーン像

ジャク寺院
地図:B

猿の神様、ハヌマーンを祭ったヒンドゥー寺院です。標高2,400mの山頂に位置し、ザ・モールまで片道徒歩約30分の距離です。山の上からシムラの景色が見渡せます。野生の猿がとても多いので、くれぐれもいたずらされない様に注意が必要です。シムラのシンボルの一つです。

重厚感がある石造りの豪邸、バイス・リーガル・ロッジ

バイス・リーガル・ロッジ
地図:B

植民地時代、シムラのイギリス人統治者が暮らしていた豪邸です。現在は教育機関になっています。英国風の石造りの家、花々が咲く庭園はまるでイギリスにいる様です。1945年のシムラ会議が開催された場所であり、インドの独立について、ガンジーやパキスタン建国の父・ジンナーなど層々たるメンバーが集まりました。

ハトゥ・ピークから眺める秋の朝日

ハトゥ・ピーク
地図:C付近

標高約3,200mに位置する、シムラ郊外では一番標高の高い展望台です。ここからほぼ360度の景色が見渡せ、晴れた日に万年雪を抱いた5,000~6,000m級のヒマラヤ山脈が一望できます。展望台の付近は女神のカーリーを祭ったハトゥ・マタ寺院が建てられています。12月上旬から4月中旬までは積雪のため、ご訪問する事ができません。


リンゴの木で埋め尽くされているタネダールの夏の光景

タネダール
地図:C

標高約2,300mに位置するこの村はリンゴの産地でヒマーチャル・プラデーシュ州にとっては最も重要な歴史があります。リンゴはもともとこの土地にあったものでは無く、アメリカ出身のストークスがこの地で流行した病に立ち向かうため、1916年にタネダールでリンゴの木を育てました。リンゴ生産は次第にタネダールだけではなく同州全土に広まりました。

セント・メリー教会のシンプルな内装の内部と祭壇

セント・メリー教会
地図:C

タネダールでお薦めのバンジャラ・オーチャード・リゾートから簡単なハイキングで30分程山を下った場所にある、コトガール村の古い教会です。1872年にイギリスによって建てられ、今でも日曜日はミサが行われます。木造建築で内部はとても歴史を感じさせられ、落ち着いています。

雨季のジャローリ峠

ジャローリ峠
地図:D

標高約3,100mに位置する峠としてはこのルートで一番標高の高い地点です。晴れている日にはヒマラヤ山脈が見渡せます。峠にはお店と食堂が数件ならび、カーリー寺院があります。ここがラグプール・フォートの拠点になる場所です。少し進むと標高約2,600mのショージャがあり、お薦めのリゾート、バンジャラ・ショージャ・リトリートが位置します。


霞の中に現れる廃墟のラーグプル砦

ラーグプル砦
地図:D

ジャローリ峠から道路を外れ、森林の中を2㎞程歩くとそこは牧草地帯。さらに2㎞程なだらかな山の斜面を登るとそこは元クルの王様が建造した砦の跡があります。城壁は2m以上あり、内側には池やヒンドゥー寺院の跡があります。この砦からは360度の景色が眺められ、晴れている日にはヒマラヤ山脈が見渡せます。ジャローリ峠から往復2時間程度で訪れることができます。

アニメの世界に入った様なチャイーニ村とチャイーニ砦

チャイーニ砦
地図:D

標高約2,100mに位置し、ここは車で訪れる事はできず片道1時間程トレッキングをしなければなりません。ここには17世紀に建てられたとされる11階建ての砦があり、それを囲む様に集落が形成されています。内部は寺院となり特定のヒンドゥー教徒のみ入る事ができますが、山奥でこの様な高層建築を観られるのは不思議です。トレッキングの途中、バギ寺院があり、木彫りでできた24個の神像が残されています。

バンダル村にあるカラフルな家屋

グシャイニ
地図:E

グシャイニは美しいティルタン川沿いに位置する標高約1,600mの村で、このプランのハイライトであるラジュ・バールティ・ゲストハウスがある付近です。この辺はニジマスの養殖が多く、川ではニジマスが釣れます。バンダル村はラジュ・バールティ・ゲストハウスから徒歩で山を約1時間程上った場所にあり、木造建築の伝統的な家が並びます。そこから山々の景色を見渡せます。

シムラ・クル地区の参考日程

5泊6日;デリーのホテル発~チャンディーガル空港着

行程【宿泊地】
1夜:デリーのホテルより、デリー駅へご送迎。寝台列車にて、カルカへ。
※ガイドは基本列車内は同行しませんが、ホームで列車乗車までご案内致します。
【車中泊】
2早朝:カルカ駅ご到着。世界遺産カルカ・シムラ鉄道へお乗換え。シムラへ移動。シムラ駅よりガイドと専用車と共にタネダールまで移動。ご到着後、セント・メリー教会までリンゴ農園の中をトレッキング(往復約2時間)。
【タネダール泊】
3早朝:ハトゥ・ピークへ移動し、ご来光。ホテルへ戻り、ご朝食。その後、ショージャへ向けて移動。途中、ジャローリ峠よりラーグプル・フォートへトレッキング(往復約2時間)。
【ショージャ泊】
4午前:グシャイニへ向けて移動。途中、チャイーニ砦のある村までトレッキング(往復約2時間)。午後は休憩後、バンダル村までトレッキング(往復約1時間半)。
【グシャイニ泊】
5午前:ワイルドフラワー・ホテルのあるマショーブラまで移動。午後、ラグジャリー感たっぷりあるホテルでお寛ぎ下さい。
【マショーブラ泊】
6午前:シムラ観光へご案内:ジャク寺院ザ・モールバイス・リーガル・ロッジ訪問。その後、チャンディーガル空港までご送迎。夜のフライトでデリー又はインド各地へ。
※ワイルドフラワー・ホテルはゆっくりお過ごし頂くのが醍醐味です。できれば、マショーブラで2泊される事をお薦め致します。

現地のお薦めホテル

バンジャラ・オーチャード・リトリート(タネダール)

リンゴの里、タネダールの正に果物農園に囲まれた所に位置する宿。谷を見下ろし、サトルジ川や遠方を見渡せます。

オーナーは農家であるタクール氏の私宅でもあり、バンジャラ・グループに貸しております。ダイニングホールの左側にはデラックスルームが並ぶ建物、そしてダイニングホールから右側にはログ・キャビンと呼ばれるコッテージがあります。同敷地内にはオーナーも住んでいるので安心です。


バンジャラ・ショージャ・リトリート(ショージャ)

道路から木造階段を降りると、そこには花々が咲き手入れをされているガーデンと新館と旧館に分かれた建物が見えてきます。新館に景色の良いコッテージ・デラックスが並んだ建物です。

旧館にレセプション、ダイニングホールや客室があります。


ラジュ・バールティ・ゲストハウス(グシャイニ)

このプランで最も秘境感のある宿です。周辺に商店は一軒も無し。降車してから、川を挟んだ対岸までは一人乗りロープウェイの籠で渡らなければなりません。川は結構流れも速いのでちょっとスリルがあります。

籠から降りるとそこは広いゲストハウスの敷地。ヒマラヤ杉で建てられた小屋が並び、客室、オーナーの家、ダイニングルームなどに分かれており、様々な植物が植えてあります。リンゴやプラム、ブドウからレタス等の野菜や果物は自家栽培です。ゲストハウスの料理に使用される牛乳は何と敷地内の牛舎から新鮮なものが。家族経営の宿であり、オーナーはこの地域出身の人です。

この宿の一番のお薦めポイントは食事!食事はオーナー夫人が調理し、家庭料理が楽しめます。その中でも特に絶品なのがこの地で採れたマスの焼き魚!その他、インドの漬物であるアチャールやジャムは自家製、リンゴジュースからツツジの花のジュースまで、様々な旬の果物を使った飲み物もお楽しみ頂けます。とにかくヘルシー!

客室はヒマラヤ杉の香りが自然のアロマを引き立ててくれます。小川のせせらぎが聞こえ、癒される。内装は自然のままにシンプルです。ご希望であれば、3月~6月と10月に限り、ニジマスが生息するティルタン川でフライフィッシングがお楽しみいただけます。

周囲を散策したいけど、森の中だし怖い。。。となっても問題ありません。元気で人懐っこいワンちゃんがボディーガードとしてあなたを散歩に連れて行ってくれます!


ワイルドフラワー・ホール
☆☆☆☆☆

弊社スタッフが、数々のインドのホテルを視察してきた中で最もお薦めするリゾートの一つです。シムラ郊外の山頂に位置する、一見ディズニーランドのシンデレラ城?と思い起こせるような建物が標高約2,500m付近の丘の上に突如現れます。 インドを代表するラグジュアリーホテルブランド、オベロイが運営しています。このホテルの特徴はすべての調度品に拘りがあり、デコレーションに使用する色を統一し、お陰で重厚感とモダン感がバランスを取っています。

お薦めの部屋は晴れていればヒマラヤ山脈が客室から眺められる、マウンテンビュー・ルームです。

ワイルドフラワー・ホールは第一次世界大戦に活躍したイギリスの将軍、キッチナーの邸宅でした。火事で一度焼けてしまいましたが、オベロイ・グループがホテルへと改築しました。

設備は申し訳なく、風情あるバー、ジム、室内の温水プール、ヒマラヤ山脈を眺めながら楽しめる露天温水ジャグジー、晴れている日には山や谷を眺められるオープンテラスのレストラン等があります。

現地の飲食事情

基本的にワイルドフラワー・ホール以外は優しい味付けのインド料理が主流になります。様々な種類のカレーや、ラジュ・バールティ・ゲストハウスでは新鮮なニジマスのフライをお楽しみ頂けます。朝食は洋風が一般的で、オムレツ等の卵料理と、トーストが主に提供されます。

ワイルドフラワー・ホールでは洋風料理が多く、食事のチョイスに困る事は無いでしょう。

酒に付いては比較的保守的な地域で、ワイルドフラワー・ホール以外にはあまりチョイスがありません。ビール以外は基本的に現地の酒屋で別途購入するか、持参される必要があります。また、かなり甘いですが特産物として地元の果物で造ったブランデーは酒屋で購入する事ができ、インドでもこの地域でしか販売されていません。

現地のガイド、道路とトイレ事情

列車内ではガイドは同行しませんが、デリーではお客様が指定の寝台番号に乗るまで、ご同行致します。シムラでは、現地のガイドがチャンディーガル空港まで通しでご案内致します。

デリーでは日本語ガイドのご手配が可能ですが、シムラ及びクル地方では地元に精通した英語ガイドのみとなります。

道路はプランの殆どが蛇行した山道を走り、場合によっては車に酔いやすいかもしれません。急なカーブが多い上、移動時間も決して短く無いので、普段の運転で車酔いされない方のみへご案内が可能となります。舗装状態は一部ハトゥ・ピープ辺りを除き、アスファルトが敷かれています。

注意事項とお問い合わせ方法

<料金に付きまして>
頻繁的な現地の物価上昇のため料金が変動的である事と、弊社のご旅行はすべてオーダーメイドのため、実際にご希望される時期と日程やルートをお知らせ頂いた上、お見積りをさせて頂きます。

<お問い合わせ方法>
お気軽に ej@h2travels.com までお問い合わせ下さい。その他のお問い合わせ方法はお手数ですが、こちらをご参照下さい(新しいタブに開きます)。

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