どこか懐かしいナガランドとマニプール

  • ズクバレーでのトレッキング
    ズクバレーでのトレッキング

ナガランドとマニプールはどんなところ?

ナガランドとマニプールは隣同士の州ではありますが、文化が異なります。ナガランドは所謂「首狩り族」で有名なナガ族が人口の大半を占め、昔ながらの伝統的な集落が多く存在します。現在では殆どがクリスチャンで首狩りの風習は流石に亡くなっていますが、シンボルでもある槍は村で見かける事はあります。ナガ族の集落は公共の場が清潔に保たれて歩道が石畳で整備され、木材等もぴっちり並んで置かれたりとまるで一昔前の日本の村がこういう風景だったのではないか、と感じさせられます。

マニプールは山岳地帯はナガ族が多く暮らしますが、盆地のインパールでは独自のヒンドゥー文化を古来から守るメイティと呼ばれる人達が多く、少しベンガルの影響を受けています。イギリスの領土のなる前までは何代も続く独立した王朝があり、お隣ミャンマーの一部まで影響力がありました。インパールにあるカングラ・フォートではその当時の面影を残します。

また、この二つの州では第二次大戦中、インパール作戦の舞台になり、悲劇の歴史が刻み込まれました。多くの日本兵が戦闘だけでなく、過酷な環境下で飢餓や病で倒れています。詳しくは、もう一つのモデルプラン、「研究家と行くインパール作戦跡地を巡る慰霊の旅」も併せてご確認下さいませ。

旅の計画

ナガランド・マニプール旅行のルート地図

参考までにディマプール空港(A)からモイラン(G)までは約250㎞です。

このプランでは、「研究家と行くインパール作戦跡地を巡る慰霊の旅」とほぼ旅程が被りますが、内容を戦争関連よりも文化や自然の見どころを重視しています。

こちらは最短コヒマとインパール1泊ずつでも可能ですが、下記モデルプランの見どころをすべて訪れる場合には各2泊ずつで現地ナガランドとマニプールには計4泊が必要です。

ツアー概算料金

下記モデルプランの周遊ルート、並びにご紹介のホテルクラスでの大まかな概算は以下の通りです:

ご参加人数1名様あたりの料金
1名様1日あたり約44,000円
2名様1日あたり約30,000円
(2名様1部屋ご利用の場合)

<お見積りに含まれるもの>
○専用車
○専属ガイド
○お食事
○入場料
○1日1リットルのペットボトルの飲料水
○宿泊

<お見積りに含まれないもの>
×現地までの航空券(別途ご案内致します)
×現地協力会社への送金手数料(9,000円)
×お飲み物(現地払い)
×チップ(現地払い)

頻繁的な現地の物価上昇のため料金が変動的である事と、弊社のご旅行はすべてオーダーメイドのため、実際にご希望される時期と日程やルートをお知らせ頂いた上、正確なお見積りをさせて頂きます。

お薦めの訪問時期

全体地域のベストシーズンはモンスーン(雨季)の一番激しい時期を除いた、9月~5月です。4月頃から雨量は多くなり、6月~8月はかなり本降りで道路もぬかるむ箇所があり、移動時間に影響される事があります。山岳地帯のため、気温は年間を通して涼しく、冬はコヒマでは朝晩は5℃近くまで下がります。

ズク・バレーに関しては、モンスーン最中の7月~9月が色とりどりの花が辺り一面に咲き、ベストシーズンと言われています。ただし、雨の中のトレッキングとなるのでかなり泥で靴や服等が汚れる可能性があります。

主な見どころ

ナガランド

コヒマ大聖堂付近より眺めるコヒマの街並み

コヒマ
地図:B

標高約1,500メートルの山肌に位置するナガランドの州都です。人口は80,000人ですが、車台数が多く、日中は渋滞が多く発生します。標高があるので、年間を通して涼しく、快適です。他のインドの都市から来ると驚くのはほとんど道端に動物が居ない事。牛はもちろんの事、野良犬や野良猫もあまり見当たりません。現地人によると、生き物は何でも食べるので居ないとか。

激戦地だったテニスコートから眺めるコヒマの連合軍墓地

連合軍墓地(コヒマ)
地図:B

第二次世界大戦中、連合軍と日本軍の間で激戦が繰り広げられました。両側で多くの犠牲者が発生し、市内中心部では戦場となったテニスコートの跡地に墓地が建てられています。英印軍の補給の中心だったインパールとは異なり、コヒマの方が日本軍が圧倒させていました。もし、その先のインパールへの補給の重要な基地があったディマプールを攻略できれば、作戦は成功したかもしれない、と言われています。

なだらかな丘陵が続くズク・バレーの景色

ズク・バレ
地図:E

標高約2,500m地帯に広がる巨大な谷です。民家は無く、手付かずの大自然が残り、夏は辺り一面に色とりどりの花が咲き、別名「花の谷」とも呼ばれています。ここに辿りつくまで一度標高差約500メートルの急斜面を登りますが、その後は平坦な登山道が続きます。この様な光景はインドの中でも特殊で、滑らかな山肌が広がる景色となり、晴れていればとても気持ちの良いトレッキングコースです。


コノマ村から眺める冬の田園風景

コノマ村
地図:C

コヒマ郊外で最も大きな集落で風情のある村です。村の歩道は整備され、共同トイレも清潔です。共同の水汲み場や共同ホール等があり、とてもコミュニティー意識が強い事が感じさせられます。一昔前の日本もこうだったのかと想像します。薪を背負う男の子、豚を解体する男達、調理をする女性、野外で散髪をする光景など、歩いているときっと新しい日常生活の発見があるかもしれません。

コノマ大聖堂内の祭壇と十字架

コヒマ大聖堂
地図:B

北東インド最大の教会です。この教会は日常の祈りが亡くなった日本人戦没者の方々へ響く様にという目的で日本の援助によって1991年に建てられました。ナガランドの伝統的な家の形をしており、教会の敷地内には桜の木も植えられています。この教会は日本とイギリスの元兵士が和解のために集まったりと平和のための重要な役割を果たしておます。

第二次世界大戦博物館の館内に展示されているディスプレイや遺物の数々

第二次世界大戦博物館
地図:D

コヒマ郊外のキサマ村にある博物館です。インパール作戦や日本と連合軍との戦いを詳しく説明され、すべて見学するにはまる1日掛かる程の情報量があります。地図や絵で分かりやすく表記してあり、どの様に戦争が発展していったかが伺えます。日本兵が使用していた飯ごう釜の展示もあり、どの様な気持ちで兵士がこれを使っていたか等を考えたりすると心が複雑になるかもしれません。


コヒマの州立博物館に展示されているナガ族の伝統衣装と家屋の模型

州立博物館(コヒマ)
地図:B

ナガランドの各部族の展示物があり、部族ごとに異なる民族衣装や服飾品は比較すると違いが分かり面白いです。ナガランドは12の部族が集まり、すべて言葉が違い、部族間でまったく通用しないのでいかに部族で暮らし方が異なるか興味深いです。

様々な地元の野菜が並べられているマオ・マーケットの風景

マオ・マーケット
地図:B

「ナガランド人は動くものは何でも食べる」と地元の人が言っていましたが、ここへ行けばそれが明確になります。ローカルの野菜はもちろんの事、犬肉の解体、豚、アヒルを始め、食用の芋虫やカエルなどとにかく何でもありの市場です。また、ナガランドには「世界一辛い唐辛子」で有名なナガ・チリをここでは販売しています。大きくて太ったのがナガ・チリで、罰ゲーム用に購入するのもありかもしれません。

国道二号線沿いに建てられた第二次大戦時の舞台だった事を知らせる標識。

国道2号線
地図:EとFの間

ディマプールとインパールを結ぶ国道2号線はマニプールの人達にとってのライフラインです。必要な物資はここを通ってマニプールに入ります。イギリスによって作られ、大戦中も同様に重要な道路であり、日本軍にとっては相手の補給を遮断するために何度もこの道路を攻撃し戦場の場になりました。今でも道中、戦いの場であったことを知らせる石碑が立っています。


マニプール

インパールのシンボルでもあるカングラ・フォート

インパール
地図:F

広い谷間に位置する街で標高は約700メートル、人口20万人強と北東インドでは最も発展の街の一つです。大戦中、英印軍の重要な司令部がありました。日本軍がほぼインパール盆地周囲全域を包囲した際、空輸による補給が行われ、その時に多くの滑走路が敷かれました。その数、6つ。インパール空港もその一つです。

カングラ・フォートにある独特な建築物

カングラ・フォート
地図:F

インパール中心部に位置する、周りを堀で囲まれた広い敷地を誇る城跡は長い間マニプールの王が住んでいました。イギリスとの戦いに敗れた1891年まで実に1800年という長い王朝の歴史を誇り、世界で最も長く続いた王朝の一つでした。現在では寺院や公園、長い城壁があり、ユニークな建築スタイルはここでしか見る事ができません。

金色に輝く夕方のシュリ・ゴービンダジー寺院のドーム

シュリ・ゴービンダジー寺院

地図:F 白亜の寺院で二つのドームがあります。ここは1776年に建てられたヴィシュヌ神派の寺院であり、マニプールのヒンドゥー教徒の多くはこのヴィシュヌ神を中心として拝めている宗派を信仰しています。ラダとゴービンダジーを祀っている寺院です。日没直後にはプージャ(儀式)があり、真っ白い僧侶が太鼓を叩きながら歌い、その間に信者を祝福します。同じヒンドゥー教でもインドの一般的な儀式と多少異なります。


インパールの連合軍墓地の全景

連合軍墓地(インパール)
地図:F

第二次世界大戦中のインパール作戦で亡くなった連合軍の墓地です。ここには1,600人の英国及びコモンウェルス(英連邦)兵士が眠っています。近くには、同じく英軍として戦ったインド軍の墓地もあります。ただの墓地ではありますが、日本軍戦没者慰霊碑と併せて訪問し、両方で平和を願う事ができます。

正面から撮影したマニプール州立博物館の建物外観

マニプール州立博物館
地図:F

マニプールの文化や歴史を詳しく展示した博物館です。特に興味深いのが各部族の民族衣装や、王族のコレクション、ポロの用具等。博物館の前には大きなポロ・グラウンドがあり、インパールはポロ発祥の地ともされています。

インド平和記念碑の標識と奥にインパール作戦博物館

インド平和記念碑インパール平和資料館
地図:G

レッドヒルの麓に位置する、1994年に日本政府によって建てられた記念碑です。平和を捧げるメッセージが日本語と英語で記載があり、インドと日本の友好の証しとして建てられました。園内には桜の木が植えられており、春(1月下旬~2月頃)には桜の開花を見る事ができます。また、隣にはインパール作戦関連の資料が揃ったインパール平和資料館が隣接されています。


レッドヒル麓に建てられた日本人戦没者慰霊碑

日本人戦没者慰霊碑
地図:G

インド平和記念碑の横には、日本人戦没者の慰霊碑が建てられています。こちらは現地の村民によって建てられ、小さな敷地内には日本軍の使用した機関銃も残されています。ここレッドヒルはインパール作戦の中でも最も激戦地だったとされ、日本将兵はほぼ全員が英霊となりました。インパールを訪れたら、ここは是非日本人として訪れたい場所です。

ロクタク湖の南側から眺める湖全景

ロクタク湖
地図:G

モイランの街の一角は世界でも類を見ない湖、ロクタク湖があります。丸い形をした緑の浮島が無数にあり、これらはすべて人工的に漁業のために造られたものです。マニプール料理には欠かせない魚の多くはここロクタク湖から運ばています。センドラ・アイランドの高台からインパール平野全体を見渡せます。

イマ・マーケットで包丁を販売する女性

イマ・マーケット
地図:F

なんと、ここは女性の店主だけで経営されている市場!その数は3,000人以上にもなり、北東インドで最も大きな市場です。フルーツ、魚、野菜の他、籠、工具等、生活に必要なものはほぼ何でも手に入ります。ここでお土産を探すのも良いかも!?歩いているとここは東南アジアの香りがします。

特集:ナガランドの特産物

ナガランドは工芸品や服飾品で有名です。特に、有名なナガショールは様々な柄の種類があり、その他にも枕カバーやランチョンマット等のテキスタイル製品等があります。市内にもこの様な店が数店舗あり、ご希望の際には案内致します。

ナガランドとマニプールの参考日程

4泊5日;ディマプール空港発~インパール空港着

行程【宿泊地】
1ディマプール空港到着後、専用車にて山道を上り州都コヒマへ。連合軍墓地見学後、ホテルへチェックイン。
【コヒマ泊】
2コノマ村を見学後、コヒマ大聖堂、キサマ村の第二次世界大戦博物館を訪問。時間があれば、コヒマの州立博物館を見学。
【コヒマ泊】
3インパールへ向けて移動。途中、戦いの舞台だった国道2号線を通ります。インパール到着後、カングラ・フォートシュリ・ゴービンダジー寺院見学。
【インパール泊】
4インパールの連合軍墓地マニプール州立博物館を見学後、インパール作戦中最も悲惨な戦いの舞台だったレッドヒルへ。麓にあるインド平和記念碑戦争博物館、及び日本軍慰霊碑を訪問。その後、インパール盆地が見渡せるロクタク湖畔のセンドラ・アイランドへ。そこから漁師が居る浮島の一つへボートライドをお楽しみ下さい。
【インパール泊】
5インパール市内観光(イマ・マーケット)後、インパール空港へ。

現地のお薦めホテル

ラズー・プルー(コヒマ)

イギリス植民地時代に建てられたコヒマで最も古く、お洒落なヘリテージホテルです。寒い冬でも木造建築なので暖かく、居間にはナガの装飾品が飾られ、とても風情があります。ベッドシーツや家具はすべて女性オーナーのこだわりがあり、とても快適に滞在ができます。こちらではフロントにオーナーがデザインした枕カバーやジュエリーや竹のカップ等、国外へ輸出している製品がこちらで購入できます。


クラシック・グランデ(インパール)

インパールはもとより、北東インドで最も設備の整ったデラックスホテルです。2014年にオープンした4つ星ホテルで、レストランの他にもジムやプール、スパ等もあり、快適に過ごせます。サービスも洗練されております。同系列のホテルでインパール市内にはホテル・クラシック、ホテル・インパール、そしてロクタク湖にはセンドラ・アイランド・リゾートがあります。

現地の飲食事情に付きまして

朝食と夕食はご滞在先のホテルで召し上がり頂きます。朝食は西洋風が提供され、トーストとオムレツ等のシンプルなメニューが一般的です。クラシック・グランデではビュッフェスタイルの朝食がお楽しみ頂き、インド定番のサンバル(酸味の効いた豆のカレー)やイドリー(米粉でできた蒸しパン)等もあります。

夕食は現地伝統料理がお薦めです。ホテルの場合、辛さも控えめで外国人にも食べやすい味となっております。ナガランドはポーク料理が、マニプールでは魚料理が一般的です。普通のインド料理とはかなり味付けが異なります。

昼食は移動時間が長いため、道中の食堂で召し上がり頂けますが、地方になればなるほどあまり種類は豊富ではありません。特にマニプールでは基本的に現地スタイルの定食のみとなり、唐辛子を多く使用しているので基本的に辛いですが、マニプールの料理は日本はもちろんの事他のインドの都市でも殆ど召し上がる事ができないので、貴重な体験です。

ナガランド、マニプール両方とも禁酒の州です。ホテルでは一切購入する事ができません。焼酎に似た地酒や闇でビール等は購入する事はできますが、ホテルの部屋で飲むなどだけに限られます。

現地のガイド、道路とトイレ事情

地元に精通している案内人が必須のため、英語ガイドのみのご案内となります。日本語を話すガイドはデリーから派遣する事が可能ですが、その際、日本語ガイドと現地英語ガイドの2名がご案内させて頂きます。

幹線道路は比較的舗装はされていますが、山岳地帯になると雨季の大雨による地滑りや土砂崩れによって凸凹している箇所も多く、決して状態は良いとは言えません。蛇行運転でスピードもあまり出せないため距離が短くても結構な時間が掛かります。

トイレはドライブインに併設されていますが、インパールとコヒマの間の山岳地帯では極端に数が少なくなります。できるだけ、ドライブインで事前に用を足すようにしましょう。

注意事項とお問い合わせ方法

<マニプールの情勢に関しまして>
2019年5月現在、外務省の海外安全情報では危険度レベル2の「不要不急の渡航を止めて下さい」となっております。マニプールでは近年インドからの分離独立運動の動きがあり、反政府の過激派によるインド政府関係のへの攻撃も時々起こっております。2016年1月、2017年3月、2017年4月、及び2018年6月に弊社スタッフが現地訪問した際、観光客を狙った様な事件は一切無く、インド軍も多く駐留しているので逆に治安面に安心感は比較的あると判断しますが、地元住民によるストライキ等により、道路が遮断されたり、ナガランドとの州境が閉鎖されたりという事は過去にも起こっております。日程通りにスケジュールが進まない可能性も否定できませんので、予めご了承下さいませ。

<お問い合わせ方法>
お気軽に ej@h2travels.com までお問い合わせ下さい。その他のお問い合わせ方法はお手数ですが、こちらをご参照下さい(新しいタブに開きます)。

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